6月 ズーラシアツアー

ヘリテージ保護活動を学ぶ
横浜繁殖センター・ズーラシアツアー
〈バリ島の絶滅危惧種カンムリシロムクを学ぶ〉

日程:6月28日

目的:「実際の現場での絶滅危惧種の保護活動の大変さ」を第一線で働いている方々から学ぶ 
   絶滅危惧種の保護活動というヘリテージを主題としたインタープリテーションにもつながる、
現場の人の思いを学ぶこと絶滅危惧種(生態系)を守るために自分たちは何ができるかを考えること

活動内容
①横浜繁殖センターでは、希少動物の飼育・繁殖・種の保存に関わる調査や研究がされています。バリ島での活動の前に私たちは、バリ島の絶滅危惧種であるカンムシロムクの保護活動を見学させて頂きました。また、絶滅危惧種について、繁殖センターでの調査や研究についても学ばせて頂きました。
②繁殖センターでの講義のあとは、講義を聞き自分たちにできることは何か・絶滅危惧種について問題意識をもってズーラシア内でのツアー活動に取り組みます。


横浜市繁殖センター

繁殖センターの方の講義では、研究施設としての事業内容や研究内容などについても詳しく講義をして頂きました。その後は一般公開となっていない実際に繁殖を行っているカンムリシロムクやマレーバクの飼育エリアを見学させていただきました。絶滅危惧種の保護に第一線で活躍する方からのお話を聞ける貴重な体験をさせて頂きました。
(写真:しおり抜粋)


ズーラシアツアー

写真はツアーの際事前に担当ゼミ生が作成し配布するしおりの抜粋です。ズーラシアの園内はとても広くツアー時間内にすべてを紹介することはできないので、ピックアップし絶滅危惧動物の紹介をしながらツアーを進行します。あらかじめしおりに記載することで、ツアー中に園内にある小さな動物紹介の掲示板を順番に見る時間を省くことができるので、円滑にツアーを進めることができます。


活動感想:担当代表者 大幡
絶滅危惧種を単に動物園で見るだけでなく、繁殖センターの見学で、飼育、繁殖、種の保存の研究・調査をしている方にお話を伺うことで、より絶滅危惧種の存在を身近に感じることができた。これにより、自分たちが普段生活する中で「自然環境を壊さないようにするためには何ができるだろう?」と考えるだけではなく、それを広く伝達し、絶滅危惧種を知らない人々の意識を高めるお手伝いをすることが、今の自分たちにできる最善のことなのだと感じました。また、絶滅の危機に瀕する貴重な種を守り、増やすという動物園の本来の役割についても学ぶことができ、生き物に対するインタープリテーションのガイドツアーをすることに対する新たな学びを得ました。

施設紹介
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/midori-koen/zoo_garden/hanshoku/(横浜市繁殖センター)
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/ (横浜動物園ズーラシア)


〈用語集〉

ヘリテージ:その土地・地域特有の自然・環境・歴史・生活慣習のことを指す

絶滅危惧種:現在生存している個体数が減少しており、絶滅の恐れの極めて高い野生生物の種のこと。

カンムリシロムク:1912年に発見され、発見当時から生息数は多くなかった。近年生息地の開発と飼鳥として乱獲され個体数が激減した。現在ではインドネシアバリ島の「バリ・バラト自然保護区」の一部でしか見ることができなくなってしまった。バリ島の固有種。