教員紹介

 

文教大学 国際学部 国際観光学科 准教授

黛 陽子
マユズミ ヨウコ
MAYUZUMI Yoko

文教大学 東京あだちキャンパス  3525研究室
〒121-0061 東京都足立区花畑5丁目6−1

Tel: 03-5686-8577

mayuzumi@bunkyo.ac.jp

 


■ 学位


博士(環境学)  筑波大学  2010年3月

修士(国際情報通信学)早稲田大学 2002年3月

 


■ 学歴


早稲田大学  人間科学部 卒業
早稲田大学  国際情報通信研究科  修士課程  修了 (メディアデザイン)
早稲田大学  国際情報通信研究科  博士後期課程  単位取得満期退学 (メディアデザイン)
筑波大学  生命環境科学研究科  博士後期課程  修了 (環境科学)

 


■ 職歴


ネイチャーガイド(インタープリター)勤務 (長野県軽井沢町:星野リゾート Picchioピッキオ)
広告制作プロダクション勤務 (東京都港区西麻布)
webユーザビリティ・環境コミュニケーションコンサルティング業務
(早稲田大学大学院での社会人プロジェクトチーム)
環境省地球環境局勤務(契約)(東京都千代田区霞ヶ関)
早稲田大学プロジェクト研究所 客員研究員(東京都新宿区西早稲田)

 


■ 社会活動


インドネシアバリ島におけるアグロフォレストリープロジェクト

(NPO法人 Bali Biodiversitas 代表理事

およびインドネシア政府認可環境財団 Bali Biodiversitas, 関連する活動連携として)

2015年度 地球環境日本基金

2014年度 地球環境日本基金

2014年度 日本国際協力財団 国際協力NPO助成

2013年度 地球環境日本基金

2013年度 日本国際協力財団 国際協力NPO助成

2012年度 日立環境財団 環境NPO助成

2012年度 地球環境日本基金

2012年度 トヨタ財団 アジア隣人プロジェクト

2011年度 緑の募金 活動助成

2011年度 トヨタ財団 アジア隣人プロジェクト

2010年度 庭野平和財団 活動助成

2009年度 庭野平和財団 活動助成

 


■ 受賞


  • 計画行政学会  優秀賞  「環境コミュニケーション効果に関する調査報告」  2009年03月08日
  • 日本地域学会 論文賞(大石泰彦賞)2023年度 第32回 論文第38号   “Is meeting the needs of tourists through ethnic tourism sustainable? Focus on Bali, Indonesia” Asia-Pacific Journal of Regional Science, Vol. 6, Issue 1 (February 2022), pp. 423-451, Springer Nature社

   https://link.springer.com/article/10.1007/s41685-021-00198-4


■ 所属学協会


日本環境共生学会
日本地域学会
計画行政学会

 


■ 研究キーワード


持続可能な観光(サステナブルツーリズム)・民族観光・農村観光
環境意識・環境共生・地域政策
環境学

*研究成果の詳しい情報

Research Gateでの業績紹介はこちら

文教大学での紹介はこちら

 


■ 自分自身の紹介


両親が自然の美しい場所に行くことが好きで、それに伴い私も小さな頃から自然好きになりました。父親が大手広告代理店勤務で、小さい頃から芸能人のいるイベントに度々呼んでもらったり、直接に会える機会とか、コンサートのチケットをもらう機会も多く、軽井沢の美しい自然と華やかな都会の世界の両方を行き来するような生活でした。軽井沢は幼稚園の時に友達の別荘にお邪魔したのがきっかけで、すぐ近所に小さな家を父が買い、それからずっと1年の半分はほぼ毎週末のように軽井沢の生活を送ってきました。言うなれば、自然を愛する世間知らずなミーハーな子でした。

成長するに従い、自然の素晴らしさを理解する人を増やすために、その仕組みを科学的アプローチからわかりやすく伝える事ができるようになることを目指すようになりました。早稲田大学の学部の在学中は、自然好きって、紅白歌合戦の最後の紅白を数える野鳥の会とか、バードウォッチャーとか、攻撃的な活動家とか、感情論の風潮が高い時代だったので、自分が自然環境に関して科学的生態学的に説明できる専門家にならなければ他の人にソフトにかつ論理的に説得を伴う形で伝えることが出来ない!という一途な思いで、早稲田大学自然環境室で専門家の大堀先生に指導を得ながらの学生アルバイトを利用し、自然環境の野外現場での植物や鳥類、ほ乳類の調査と生態学の学習に必死に取り組みました。自然環境の調査は過酷で、野鳥の調査はいつも朝の6時集合、夏は泥や汗まみれ、おまけに蜘蛛の巣まみれになり、シャワーをして着替えて授業に出席する、お昼休みは大好きな水泳を大きな50メートルプールで泳ぎ、またシャワーして授業といった日々で、女子大生とはこれで良いのか? 素敵なおしゃれな女性になれないのでは?と悩む事も多い日々でした。結局大学院生活時代も入れて12年間も自然環境調査を続けていました。フィールドは狭山丘陵の雑木林です。そんな人生ですが、研究者としてそれを生涯の仕事につなげ、今ではバリ島の農山村の人々の自然と共生した生活を送る気持ちが深く理解できるし、田舎の人々と仲良くとけ込むスキルも知らないうちに身についているし、体力もそれなりにあるので、振り返ってみれば、オシャレな女子大生の道は歩めなかったけれど、頑張って来て良かったな、と思っています。

大学卒業後は、専門家として野外のフィールドで格好よく自然環境を伝えることが民間企業で唯一できる部署があった、そして私の第2の故郷とも言える軽井沢への想いが捨てられず、星野リゾートのピッキオに全力でアピールし就職をしました。その頃の星野リゾート本体の大学の学部卒は7人、そしてピッキオは学部卒で新卒は私だけでした。私も一緒にホテリエのトレーニングの研修をやりました。在職中の星野社長との出会いもそれからの人生の糧となり、私の人生の宝物です。

その後、転職し、そして早稲田大学に戻り情報通信分野の修士と博士課程および、筑波大学での生命環境科学の博士課程においての研究で、メディアや野外活動を通じた環境問題の伝え方やクリエイティブアプローチ、つまり環境コミュニケーションという一貫したテーマで研究に取り組んできました。筑波大学の博士後期課程では、博士の学位をくださった氷鉋名誉教授と、研究室の皆さんとの出会いがあり、今の大学教授人生の基盤をいただくことができました。氷鉋先生は私にとっての救世主としか言いようがありません。この先もずっと感謝し続ける方です。

現在の大学での授業や研究では、環境、農業、観光と関連するテーマの解決につながる対象を、クリエイティブやプランニングの方法論を用いてツーリズムやソーシャルビジネスとして提案する内容を扱っており、早稲田大学と筑波大学での学びの成果を活かしています。

取り組む研究テーマは社会学的な観点に基づいた地域科学研究で、私の研究フィールドはバリ島です。地域全体を包括的に考慮し、地域の内部状況に焦点を合わせて分析することで、世界中の同様の事情を抱えた地域における持続可能な経済発展のアイデアを示すことに影響を与えることを目標としています。具体的に現在は、農業人材の流出を防ぎ、農業を魅力的な職業として持続可能な発展が実現する農村観光の可能性、サステナブルツーリズムを実現する背景に潜む、伝統文化の継承を視点とした研究などを探っています。


■ 文教大学での担当授業


生態学
観光とソーシャルビジネス
インタープリテーション論 理論
インタープリテーション論 応用
情報デザイン特論(大学院)
国際観光とサステナブルデザイン
応用ゼミナール
専門ゼミナール
基礎ゼミナール
新入生ゼミナール
国際学特別演習(大学院)


■ ひとこと


黛ゼミナールでは、ゼミ生同士が仲良しなのが自慢です。
貴重な大学生活がさらに充実したものになるように、
全力でバックアップします。

学生からの嬉しいプレゼント動画はこちら

 

プライベートでは双子のママです。

最近はお笑い芸人のジャングルポケットさん(太田さん、おたけさん、そして斉藤さん!)に双子と一緒にハマっています!

 

宮島で
茅ヶ崎海岸 Tバー