合宿に行けなかったバリ島とオンラインワークショップ by黛

2021年7月31日

先生のブログ

みなさん、こんにちは。本ゼミナールの教員、黛です。  
黛ゼミの一大イベントは、3年時の夏休みに10泊程度で行くバリ島合宿です。私がバリ島を研究フィールドとして調査を続けていること、国際協力のプロジェクトとして開始したアグロフォレストリー活動(第6次産業と観光ビジネスづくり)の活動地があること、そして、夫が現地の人!であるという事などなど、、、から、バリ島の専門家として、ゼミ生にスペシャルな学びを得てもらうことができるので、2期生から本格的に始めました。詳しくは、『国際協力キャリアガイド2019』の記事をご覧ください。↓

何しろ、とても仲の良い9期生ですから皆で大変楽しみにしており、早くも2020年の1月に早々からシンガポール航空でチケットを購入し、8月の合宿へスタンバイをしていたのですが、コロナの影響でもちろん中止。(チケットは全額返金されました) その年は、ともかく、実習が学びの中心になっている黛ゼミは、何もかも中止中止、、のスパイラルに入ってしまいました。おまけに全面オンラインで、ゼミ生にも直接会えない、という残念な状況に。 そんな中でしたが、2020年の秋には徐々に対面も可能となり、オンライン講義がなかったかの様な、皆が元気な姿で再会でき、すぐに元どおりの雰囲気でゼミを再開できました。  
3年次に予定していた行事は4年次に3年生の後輩ゼミ生と合同で、全て行いました。もちろん、文教大学は本当にしっかりしている大学で、学生さんの安全性を第一として、厳しくゼミ活動にも制限がかかっていました。この中で、ゼミ活動を再開するのは、教員としても心苦しく、万が一、何かあったらと冷や冷や、胃を痛くしながら必死に申請をして、ゼミ生の実習への期待を裏切らない様に取り組みました。 そんなお互いの気持ちが通じ合ったのか、就活中にも関わらず、皆さん一生懸命に取り組んでおり、本当に頑張る良い子達だな、と感心する日々でした。  
ただ、バリ島に行けなかったことを埋めることができません。 そのため、ワークショップをオンラインで行い、現地の村人と交流する機会に挑戦しよう!と思いつきました。 オンラインガイドツアーはすでに世の中ではたくさん試みられていましたが、私の協働するアグロフォレストリーに取り組む村は、バリ島では田舎で、かつ山の上標高900mくらいの場所にあるので、オンラインで繋ぐのは映像が出ないかと決め付けていたところがありました。でも、そんなことは私が時代遅れ。リハーサルをしたら、全く問題なく日本と同じ様に途切れることもなく、動画で中継が可能でした!  
2021年7月29日、当日のゼミで教室に入ると、なんと、ホワイトボードに現地の言葉の紹介が書いてあるではありませんか!↓

しかも、バリ語が!

合宿に行く前には、簡単な挨拶の言葉はゼミで皆で学習する様にしているのですが、9期生にはそれはできませんでした。ですから、インドネシア語について1つも触れたことがなかったのです。実は、バリ島では、インドネシア語が標準語で、現地にはバリ語もあります。インドネシア語を学んでいればほとんどコミュニケーションに苦しむことはないのですが、挨拶はバリ語を使う方が丁寧です。  
  ワークショップは、現地から農村観光でグリーンツアーを。現地からガイドをしてもらい、あたかも村に訪問している様な形で、村の畑や民家を紹介してもらいました。村人に質問して、直接話ができたりし、現地にいる様な感覚になれた。と言っていました。学生にとってはとても有意義な機会になったのでは、と思います。  

卒業したら、バリ島に行きます!という声を嬉しく受けとめ、いつか、9期生の皆でバリ島で再会できたらいいな、と思っています。

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